Raspberry Pi コンピュートモジュール キャリアボード — PCB 設計レビュー
実際の Raspberry Pi コンピュートモジュール用キャリアボードの回路図を、設計した技術者本人と一緒に PCB 設計レビューした記録です。3部構成は実際の提出と同じ順序で進みます。まず設計そのものと、レビューが何を見ているか。次に無償の予備レポート — 階層構造、部品とプロパティの整合性、部品番号、レール電圧、テストポイントのカバレッジ、そして算出されるスコア。最後に AI エンリッチメント解析が部品データシートを読み込み、定数、コンフィギュレーション用ストラップ抵抗、絶対最大定格、ディレーティング余裕を照合します。画面に表示されるレポートはこの設計に対して実際に生成されたもので、設計者が指摘の一つひとつに答えていきます。
CM4 キャリア、CM5 キャリア、CM4S キャリア — レビュー内容は同じ
この動画でレビューしているのは CM4S キャリアです。CM4S は Compute Module 4 と同じシリコンを、旧モジュールと同じ SODIMM フォームファクタに収めたものです。レビューの内容自体はモジュールに依存しません。階層構造とプロパティのチェック、部品番号、レール電圧の注記、テストポイントと DFT のカバレッジ、データシートとディレーティングの照合は、いずれも回路図に対して行われます。Raspberry Pi コンピュートモジュール用キャリアボードを設計しているなら、CM4 キャリアでも CM5 キャリアでも CM4S キャリアでも、受けられるレビューは同じです。
設計者は Petr Dvorak 氏。KiCad コミュニティでは That KiCad guy として知られています。
Raspberry Pi CM4S の PCB 設計レビュー
各プレーヤーの CC ボタンから英語字幕を表示できます。
パート1 — 設計と、回路図レビューが見るもの(39分)
CM4S キャリア設計そのものの解説と、レイアウト前に回路図をレビューする価値がどこにあるかを扱います。欠落や矛盾のあるデータ、誰も追いかける時間がないデータシート上の疑問、後付けではなく設計段階で作り込む必要があるテストアクセス。プラットフォームが何をしているのか、なぜ回路図の段階でレビューするのかを整理します。
パート2 — 予備レポートとスコア(1時間3分)
この設計の予備レポートをセクションごとに確認します。階層構造とシート数、部品とプロパティの整合性、フットプリントとプロパティの命名、部品番号とベンダーリンク、レール電圧の注記、差動ペアの命名、そしてレポートが求めるテストポイントと DFT のカバレッジ。スコアは100点中88点で、減点の内訳と設計者が同意する指摘について話し合います。このパスの実行は無償です。
パート3 — AI エンリッチメント:データシート、定格、ディレーティング(1時間31分)
同じ設計に対する AI エンリッチメント解析です。生成される設計概要、電源系と USB Type-C、抵抗値とコンフィギュレーション用ストラップ抵抗、絶対最大定格、そして各部品データシートに照らしたディレーティング余裕。設計者が指摘に一つずつ答え、軽微だと分かるものも、変更する価値があるものも取り上げます。